大会スローガン
広めよう!障害者防災マニュアルを私たちの手で
守れ視覚障害者の命!駅ホームに可動柵の設置を
ゆるすな無資格者の横行!図ろう鍼灸マッサージ業の健全化
合理的配慮で、就労雇用の拡大を!
大会宣言
緑豊かな環境都市、風光明媚な観光都市、そして4つの大学がある学園都市としての顔を併せ持つここ藤沢市に於いて、第12回神奈川県視覚障害者福祉大会が、県内各地より関係者が集い、かくも盛大に開催できたことを共に喜びたいと思います。 大会の開催にあたり、御尽力頂いた藤沢市視覚障害者福祉協会を初め、地元の各ボランティア団体の方々に対し、深く御礼申し上げます。
3月11日に発生した東日本大震災では2万人以上の死者・行方不明者が出て、今なお不明な状況が続いています。 これまでも視覚障害者の災害に関するガイドラインが示されているものの、被災地における救援のあり方、福祉避難所がどの程度稼働しているのか不明です。 そこで、県視障協ではこの災害対策のひとつとして「視覚障害者の安否確認の方法」について研究を進め、視覚障害者防災マニュアルを関係機関と協力して作成することを計画しています。
また、今年1月、JR目白駅で私たちの仲間がホームから転落し、命を失う事故がありました。 ある調査によると単独歩行をする視覚障害者の4割の人がホームからの転落を経験し、6割が転落しそうになっています。 鉄道会社は、このような悲惨な事故を2度と起こさないためにも早急に可動式ホーム柵の設置を行うよう対策を講ずるべきであると考えます。 駅での視覚障害者誘導用ブロックの正しい設置と、アナウンスを男女の声で行う事など、問題解決にむけた早急な対策を引き続き求めていくことが必要です。
私達視覚障害者に不可欠な移動支援と情報提供、そして外出先での代筆・代読は社会参加の基本であります。昨年12月の改正自立支援法において「同行援護」が創設され、自立支援給付として全国統一のサービスが実施されることになりました。これは粘り強い私たちの運動の結果として喜びたいと思います。 しかし、視覚障害が適切に認定されるかどうかの基準が明確ではありません。適切な障害認定が行われるよう引き続き運動を展開する必要があります。
江戸時代以来わが国の視覚障害者は、鍼灸マッサージを生業とし、その業の発展に寄与してきました。そのためわが国の視覚障害者は経済的自立をはかってきたのです。 これは世界的に見ても特筆すべきことであるにもかかわらず、近年無免許・無資格業者が横行し、視覚障害者の適職である鍼灸マッサージ業を脅かしています。そのような違法類似行為者を阻止し、有資格者の権益を擁護するため、無資格者撲滅キャンペーンを実施してきました。 増大する無資格・無免許者の撲滅には警察と保健所が連携して対策を強力に推し進めて行くことが求められています。
障害者権利条約が定める合理的配慮に基づき、視覚障害者の職業教育、職業訓練そして中途視覚障害者の就労継続、現職復帰、新職業の開拓やロービジョンケアなどの充実も進めて行かなければなりません。
この大会を契機に、県内の各市町村団体が力を合わせ、視覚障害者の自立と社会参加がより一層前進させることをここに宣言します。
平成23年6月26日
第12回神奈川県視覚障害者福祉大会藤沢大会
大会決議
- 一.神奈川県内においても「障害者差別禁止条令」を早期に制定することを強く要望する。
- 一.各自治体が障害者の防災対策を確立し、安否確認や避難所での支援など具体策を講ずるよう強く要望する。
- 一.視覚障害者の安全な歩行の確保のため、駅ホームへの可動柵の設置と駅構内での職員の増員を強く要望する。
- 一.視覚障害者の移動支援の促進のため、ガイドヘルパー養成講習会と、資質向上のためのスキルアップ講習会などを定期的に行うことを強く要望する。
- 一.視覚障害者が利用する公共施設周辺の交差点には、エスコートゾーンと音響式信号機の設置を強く要望する。
- 一.鍼灸マッサージ業の健全な発展を阻害する無資格類似行為者の、取り締まり強化を強く要望する。
- 一.視覚障害者の雇用を促進するとともに、自営業者が営業しやすい条件を整備するよう強く要望する。
- 一.インクルーシブ教育を実現するため、視覚障害児童生徒が、地域の一般校で就学するとき、盲学校からの職員派遣など条件整備を行うよう要望する。
- 一.地上デジタル放送の開始に当たり、解説放送および、緊急放送の音声化の実施と、字幕放送の音声化の充実を強く要望する。
- 以上決議する
平成23年6月26日
第12回神奈川県視覚障害者福祉大会藤沢大会
開催要綱
1 目的
県内の視覚障害者が一堂に会し、日ごろの問題に対して意見交換を行なう事により、視覚障害者も共に暮らせるバリアフリー社会と災害時対策の充実を目指し、会員相互の親睦・交流を深める事を目的とする。
2 主催
特定非営利活動法人 神奈川県視覚障害者福祉協会
3 共催
藤沢市視覚障害者福祉協会
4 後援(順不同)
神奈川県、藤沢市、社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会、社会福祉法人藤沢市社会福祉協議会、財団法人神奈川県身体障害者連合会、藤沢市身体障害者団体連合会、神奈川県ライトセンター、七沢更生ライトホーム、神奈川県立平塚盲学校、公益財団法人日本盲導犬協会
5 期日
平成23年6月26日(日) 12時30分〜16時
6 会場
藤沢市労働会館 小ホール他
住所:〒251-0053 神奈川県藤沢市本町1-12-17
7 日程
日程参照
8 参加者
NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会加盟団体より、会員・付き添い・関係者など約200名
9 議題
各分科会で検討する内容を、加盟団体より募集して分科会にて検討し、各方面へ提出。
10 参加費
1人500円(資料代として会員のみ徴収)
11 事務局
NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会事務局
〒252−8540
座間市入谷3−1707−16−C102
電話・FAX:046−205−6040
E−メール:jimu@npo-kanagawa.org (@を半角にして下さい)
日程
- 12:00 受付 小ホールロビー
- 12:30 開会式典 ホール
- (1)開会のことば
- (2)主催者挨拶
- (3)歓迎の言葉
- (4)表彰
- (5)来賓祝辞
- (6)来賓紹介
- (7)祝電・メッセージ披露
- 13:00 全体会議 小ホール
- (1)議長団選出
- (2)議事及び日程の確認
- 1.日程の確認
- 2.分科会設置
- 13:15 分科会
- 第1分科会:生活分科会
- 第2分科会:バリアフリー分科会
- 第3分科会:職業経済分科会
- 14:50 記念講演
- 「災害地から学ぶもの」 山本和典 氏(東京都盲人福祉協会歩行訓練士)
- *用具コーナーを実施 (ライトハウス)
- 15:40 全体会議
- (1)分科会報告
- (2)大会宣言
- (3)大会決議
- (4)議長団解任
- 15:55 閉会式典 ホール
- (1)挨拶
- (2)次期開催地挨拶
- (3)閉会のことば