人の視力は幼児期までに急速に発達します。
この眼の成長期に屈折異常(近視・遠視・乱視)や斜視などの異常があると、視力が発達せずに『弱視』となることがあります。
弱視は早期発見、早期治療が大切です。
4歳までの治療開始で95%、7歳までの治療開始では75%の回復が見られていることを踏まえ、3歳児健診の時の視力の検査を適切に行うことが重要です。
当協会では、屈折検査機器の導入にあたりハードルとなっていると思われる財政的・物理的(健診会場の確保等)課題を解消し、より良い健診体制を整備することを目的として、
令和4年12月に「幼児期における屈折機器使用によるスクリーニング」に関する研修会に実施いたしました。
ここでは、研修会開催にあたって、神奈川県内各自治体にご協力いただいたアンケート調査の結果ファイルを掲載いたします。
調査期間 令和4年9月12日(月)〜11月7日(月)
調査対象 神奈川県内全ての市町村
回答結果 全33市町村
質問項目
- 問1 3歳児健診でランドルト環を使用したりカードに描かれている物を答えてもらう従来の視力検査については、どのように考えていますか?
- 1 正確に測れていると思う
- 2 ほぼ正確に測れていると思う
- 3 正確に測れているとは思えない
- 4 ほとんど測れていないと思う
- 問2 保護者が、検査の意味や、子どもとの意思疎通ができた上で計測できていると思いますか?
- 1 できていると思う
- 2 ほぼできていると思う
- 3 あまりできているとは思えない
- 4 ほとんど出来ていないと思う
- 問3 あなたの市町村では3歳児健診において「屈折検査」を行っていますか?
- 問4 日本眼科医会は、各自治体に対して3歳児健診で現行の視力検査に加え屈折検査も導入するよう求めていますが、
あなたの市町村ではできそうですか?
- 1 できると思う
- 2 今は無理だと思う
- 3 将来的にも無理だと思う
- 4 わからない
- 問5 日本眼科医会が昨年7月に「視覚検査マニュアル」を公表したことを知っていますか?
- 1 知っている
- 2 知っていたが実際を知らなかった
- 3 知らなかった
- 4 わからない
- 問6 再検査の結果、精密検査のため眼科専門医療機関に紹介したことはありますか?
- 1 紹介したことがある
- 2 紹介したことはなかった
- 3 紹介先の眼科がなかった
- 4 紹介は難しい
- 問7 精密検査のため病院で行うスクリーニング検査の費用は行政で負担していますか?
- 1 負担している
- 2 一部補助している
- 3 補助していない
- 4 今後の課題として考えている
- 5 財政的にできない
- 問8 屈折検査機器導入にあたりハードルとなっているのは次のうちどれに当たりますか?(複数回答可)
- 1 財政的問題
- 2 健診会場の確保
- 3 スタッフの人数
- 4 眼科医の理解
- 5 会場の確保
- 6 その他
- 問9 「屈折検査機器」の導入について
- 1 既に導入している
- 2 追加で導入を考えている
- 3 来年度導入を考えている
- 4 考えていない
- 問10 国が半額補助の制度を創設したことを知っていますか?
- 問11 半額補助の制度を利用する予定はありますか?
- 1 ある
- 2 ない
- 3 わからない
- 4 考えていない